・ヘアカラーに含まれる有害物質ジアミンは頭皮から体内に侵入できる理由・侵入した化学物質は体内のどこにいくのか・地肌から塗る白髪染め一回で、体内に入るジアミン量の数値と影響
・結局ヘアカラーはしていいのか悪いのか
2018年に僕も子供を授かり一児の父となりました。
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妊婦となった妻を持ち、産まれた後は授乳中の母を持ちました。当時、僕も妻も異常なほど神経質になったのが『ケミカル物質』つまり、化学物質に対してです。
食べ物の添加物や農薬を主として、薬やタバコなど。
とにかく『我が子』に対して悪影響を絶対に与えたくないと思い、食べる物、使うもの、何でもかんでも『胎児に影響はないのか?』と調べまくりました。
今となっては過剰過ぎたかなとも思いますが、親としては当然の感覚なのかなあとも思います。
ですから今、妊娠中・授乳中の方々の心配や懸念がよく分かる。
BROTEは妊婦さんと育児ママたちのための訪問美容室です。
心配や不安を排除し、安心・安全にオシャレを楽しんでもらうことが僕たちBROTEのコンセプトです。
今回の記事では、ヘアカラーやパーマ液の体に与える影響や危険性、そしてそれらを解消する方法までを書いていきます。
長い文面になりますが、読み終えた時には『ヘアカラー剤』に対しての全ての問題をクリアできると思います。
ぜひ参考にしていただければと思います。
栄養素も毒素も体内に取り込まれる過程は3つに分類される
まずは、そもそもヘアカラー剤はどの様に体内に取り込まれるのか?
この問題から紐解いてみます。
我々人間は、以下の3つの方法から体外の物を体内に取り込みます。
→口から食すことで体内に取り込まれる経路②経皮吸収
→皮膚に物質が接触して体内に取り込まれる経路③経気道吸収
→大気に溶け込んでいる物質を呼吸によって体内に取り込む経路
上記3つのうち、カラー剤が体内に取り込まれる可能性のあるものは②経皮吸収と③経気道吸収の2つです。
経皮吸収
もっともカラー剤やパーマ液が体内に侵入する可能性が高いのが、この『経皮吸収』です。
頭皮の毛穴から薬剤が侵入し、その奥の『毛細血管』によって全身に運ばれていくのでは?と疑われています。
経気道吸収
カラー剤やパーマ液が気化した状態のものを呼吸によって体内に取り込んでしまうのが『経気道吸収』です。
美容院では毎日、薬剤を使用しているため壁などに薬剤が気化したものが染み込んでいます。美容院の側を通った時に『パーマ液臭い、、』と思うのはそのためです。
美容院に滞在中に、長年染み付いた臭気を吸い込むことで気道粘膜を介し、肺から血液に溶け込み全身に運ばれていくのでは?と疑われています。
以上二点が、もっとも懸念されている侵入経路です。
ただし、これらの侵入経路を介してお腹にいる赤ちゃん、授乳中の赤ちゃんに悪影響を与えるという説には『医学的根拠が証明されていません』
つまり、赤ちゃんに影響があるのかは現時点では誰にも分からないわけです。
よって、全ては『可能性の話』に過ぎません。
では、その『可能性』について全てを紐解いてみます。
ヘアカラー剤の粒子(分子)は毛穴を通ることができるのか?
答えは理論上ですが『出来ます』
ヘアカラー剤の『良くない成分』というのは主にジアミンという化学染料のことです。
パラフェニレンジアミン
美容師の間では『ジアミン』と略されて呼ばれています。
ジアミンが持つ酸化重合という化学反応を利用して、髪の毛を内部から染め上げます。
ジアミンがないと髪を染め上げることは出来ないため、どうしてもなくてはならない存在です。
※マニキュアやヘナなどのジアミンが入っていないカラー剤もあります(別記事にて記載)
残念ながらこのジアミンは、国からアレルギー反応を引き起こす可能性のある『劇薬』として指定され、有害大気汚染物質に該当する可能性がある物質に選定されています。
欧州ではジアミンカラーを禁止しているところもあるほどです。
厄介なのはこのジアミン、毛穴を通ることができる程に小さな分子量を持っていることです。
皮膚のバリア機能の限界値
そもそも私たち人間の皮膚には、元から備わっている『バリア機能』があります。
これは細菌や化学物質などから身を守るもので、分子量700という数値より大きいものは体内への侵入を妨げてくれるわけです。
そして問題になっている『ジアミン』
このジアミンの分子量はいくつかというと、『108.14』となります。
残念ながら、余裕で皮膚のバリア機能を通過するほどの小さな分子量となります。
この事から、『ヘアカラー剤は経皮吸収によって体内に侵入できるという理論が成り立ちます』
吸収してしまったヘアカラー剤等の化学物質はどこへいくのか?
カラー剤が皮膚の毛穴を通して体内に侵入するとなると、次に気になるのが『化学物質の行く末』です。
口から物を取り入れる『経口吸収』は肝臓で解毒され多くが消化器官を通って排出されますが、経皮吸収や経気道吸収は肝臓で解毒されることはありません。
よって経口吸収では90%以上が体外に排出されるのに対し経皮、経気道吸収で取り込んだものを体外に排出できる割合は2〜10%と非常に低いものとされています。
科学物質は脂肪分が多いところを好み蓄積されます。男性で言えば前立腺、女性は子宮と乳房に多く蓄積されます。女性の病気がこの二ヶ所に多いのも、こういった要因があるためと考えられているんです
一回のヘアカラー施術で体内に入る有害物質量
ここまでで、理論上『ヘアカラー剤は頭皮から体内に侵入できる』ということが分かりましたが、では何故、医学的根拠はされてないのか?
それは『ヘアカラー剤に混入している微量のジアミンが体内に侵入したとしても、毛細血管から子宮の胎盤を通過し、直接胎児に悪影響を与えるとは考えにくい』とされているためです。
つまり、証明できるほどの事例がないということです。
体内に侵入するのは皮膚に触れた物質の0.5%と言われています。
仮に、もっとも地肌にヘアカラー剤が付着する白髪染めを例としてみます。
3センチ新しく伸びた白髪混じりの髪を染めるのに、約60gのカラー剤を使います。
そのうち地肌に付くのは多く見積もっても15〜20g程度と仮定すると、そのうち経皮吸収で体内に侵入するのは単純計算で0.75g〜0.1gという計算になります。
1gの1/10ですから、指先にのせても点のような微量なものです。
さらに、この0.75g〜0.1gの浸透成分が全て有害なものではありませんから、実際に体内に取り込むジアミンの数値は限りなく0に近いと仮定されているわけです。
それでも微量で影響が出てしまう化学物質ですから『このくらいなら大丈夫じゃん?』という単純な話では収まらないわけです。
以上のことから、『医学的根拠を証明できない』という結論に至っていると考えられます。
結局カラー妊婦はカラーをしていいのか?
正直な話、ほとんどの美容師は妊娠中や授乳中の方へ普通にヘアカラー施術を行なっていると思います。
いつも通っている美容室の信頼できる担当者が『大丈夫です』といえば、少し気になっていても皆さんはカラーをしてしまうでしょう。
ただ、美容師が適当で愛に欠けている訳ではなく、医師ですら『大丈夫』という世の中の昔からの風潮があるからだと思います。
さらに日本の規制自体も大きな要因でしょう。ケミカル物質に対して、日本は欧州より規制がかなり曖昧で緩いです。
僕も、妻の妊娠がなければここまで神経質にはなりませんでしたし、自分の妻と同じくらいのレベルでお客様と向き合っていなかったです。自分がその立場になって初めて心の底から真剣に考え、危機感をおぼえ、より知識を得なくてはと考えました。
大切なのは『正しい知識と情報』です。それを得た後に『自分で選択できる』という行動が起こせます。
妊娠中でも、育児中でも自分を磨くオシャレは精神的にもプラスに働きます。
『自分の求めるヘアスタイルを一番安全に行う方法』を知ること、それが『安心してオシャレを楽しむ』ということだと思います。
僕は妊婦さんや授乳中のママにもカラーはおすすめしますし実際に施術しています。そこにはちゃんと裏付けがあって、安全な薬剤を使うのはもちろん、地肌につかないカラー塗布技術の採用で99%ジアミンの侵入を防げるので安心して大丈夫ですよ。
下記の記事は、この事実を知った上でみなさんが安全に綺麗を手に入れる方法を書いています。BROTEでは全てのお客様に安全カラー塗布技術を採用しています。
是非読んでみてください。
今回も最後までありがとうございました。
BROTEは東京・青山・原宿で活動する夫婦二人で自宅に伺う妊婦・育児ママ専門の『訪問美容室』です。
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